西郡33観音霊場巡礼日誌 十三番 笠原山興隆院

 

1.ご詠歌集には載ってなかった 「身の罪の涙の雨をしのぐには誓いにたよれ小笠原の山」この歌はご詠歌集には載っていません。しかし、石標があり、「平成七年五月 施主 桃園 浅野貫一」と刻まれています。「小笠原の山」では字余りになり、「笠原山」ですから、「笠原の山」でもよさそうだす。「自分の罪深さを涙ながらにしのぐ時には衆生救済の誓いを立てた観音様に頼りなさい、この笠原山興隆院で。」という意味でしょうか。

 興隆院は小笠原の目抜き通りに面して参道が数メートル、山門の脇には観音霊場の石標があります。かつては西郡随一の繁華街だった小笠原ですが、今はシャッター街です。本尊は十一面観音。 

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浅野貫一さん 平成7年

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2.楽しめる 参道には駐車スペースはありませんが、ちょっと北に商店街の駐車場があり、周辺には、ブライダルホール魚覚、日蓮宗久成寺(宮沢賢治の「雨ニモマカズ」の詩碑があります。)市役所などがあります。山門と反対側、西では金剛力士が出迎えてくれます。結構な迫力。入ると摩尼車。一回転させると一回お経を唱えた功徳があるといわれています。書かれているのは般若心経でした。欲をかかないで一回し。隣にはなで仏があります。これ、よくなりたいところを撫でると願いが叶う仏様ですよね。賓頭盧(びんずる)尊者とも言います。お釈迦様の弟子の一人で、十六羅漢の一人でもあります。羅漢(阿羅漢)とは悟った人の意味です。頭がぴかぴかなところを見ると、みんな頭がよくなりたいらしい。わたしは目をさすりました。ついでに心臓部も。(別に心疾患があるわけではないですが。) そういえばはげ頭の人をおびんずるさんといったよな、と辞書で確認しながら思い出しました。観音様、地蔵様、六地蔵、庭園も美しい。お寺に来て楽しむなんて不謹慎?でも楽しめます。隣の久円寺の「雨ニモマケズ」の詩碑を読んだり、慈母観音に手を合わせたり。久円寺は小笠原小学校発祥の地でもあります。石碑がありました。公園もあり、仏具店もありました。 

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庭も美しい。