2019-01-01から1年間の記事一覧

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十一番 浄明山阿弥陀寺

1.歩くこと 阿弥陀寺は前回迷いました。ここは旧国道52号線と廃棄道が並行するので無量寺から徒歩で行くときに角のガソリンスタンドで尋ねたときに曲がる理髪店を右折すると伺って、理髪店がない?国道じゃなくて廃棄道を歩いていたんだからあるはずはな…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十六番 甲養山真豊院

1.北風はきついけれど 忙しをしていて久々の巡礼。年の瀬の十二月二十七日、とても晴れていて日差しは強いのですが、車から降りると甲府盆地名物の八ヶ岳颪が容赦なく吹き付け、体感温度は下がります。前回無量寺に車を駐めてきたときに、人しか通れない舗…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十九番 長光山久円寺

1.折り返し点 二巡目の巡礼もここ長光山久円寺が十七番目、三十三カ所ですからちょうど折り返し点。一回一寺でもっとゆっくり回ったほうがいいのかもしれませんが、根がせっかちですのでどうしても欲をかきたくなります。それに廃寺となるといつ朽ちるか、…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十三番 笠原山興隆院

1.ご詠歌集には載ってなかった 「身の罪の涙の雨をしのぐには誓いにたよれ小笠原の山」この歌はご詠歌集には載っていません。しかし、石標があり、「平成七年五月 施主 桃園 浅野貫一」と刻まれています。「小笠原の山」では字余りになり、「笠原山」です…

西郡33観音霊場巡礼日誌 九番 無量寺

1.地蔵様、観音様のお迎え 無量寺は古長禅寺の六つのお堂の一つだったようです。そのうち普春院と無量寺が独立した寺院になったようです。(それらしきことが「甲斐国誌」に書かれたいました。山門の前に参道があります。無量寺は古長禅寺とは別の参道なの…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十七番 普春院

1.廃寺ではあるのですが 普春院、甲斐国誌では「不春院」。瑞雲山古長禅寺の末寺です。本尊は観音。石川靖夫氏の「全国三十三所集録」では、「古長禅寺の東南、鮎沢果実組合集荷場が南にある。古長禅寺の末寺で大井夫人ゆかりの寺であったというが廃寺とな…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十一番 白華山円通院

1.同じ事をやりたがる 人には二種類いるようで、一度やったら同じ事をずっとやりたがるタイプと、飽きてすぐ別のことをやりたがるタイプ。浅田彰だったっけ、「パラノ」と「スキゾ」って分類していたな。わたしは若い頃は絶対スキゾタイプだったけど、今は…

西郡33観音霊場巡礼日誌 六番 慶昌院

1.廃寺 慶昌院、「甲斐国誌」では南補山慶昌院となっています。このお寺は石川靖夫さんの「全国三十三所集録」では、「廃寺となり、本寺の同字(下今井)八四一隆円寺に本尊は移されているという。」と書かれています。何とも手がかりのない話で、一回目の…

西郡33観音霊場巡礼日誌 三十二番 円通山養春院

快晴です。 1.南アルプス市 ここ数日冷え込んできてコート、ジャンパーが手放せなくなりました。その分空は抜けるように青い。旧若草町鏡中條の円通山養春院にお参りしました。朝の十時頃です。寒いは寒いが風はなく、冷気がさわやかです。養春院、「甲斐…

西郡33観音霊場巡礼日誌 四番 万年山善徳院

山寺の通りはカエデの紅葉が鮮やかでした。写真を撮り忘れたので二日後、雨の日に撮影しました。 1.紅葉の並木の向こうに 立冬は過ぎたので暦の上では冬なのでしょうが、晩秋と呼ぶのがふさわしい季節です。旧櫛形町山寺は市街地の小笠原からは西に1キロ…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十番 有富山蔵珠院その2

1.隣接する日蓮宗寺院 蔵珠院はお寺の南側が墓地になっています。お墓って普通北か西にあるものだと思っていたので珍しいなと感じて、時間も多少あったので歩いてみました。ひょっとしたら浅野貫一さんのゆかりの墓石があるのではないかとも思いましたので…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十番 有富山蔵珠院

1.御詠歌がありました 「父母の恵みも深き園の山玉の臺(うてな)にあうぞうれしき」 歌意はどうなんでしょう。「園」は桃園としたら「桃」は父母の恵みを象徴することになるのですが、故事には見当たらない。観音様は父母のごとき慈しみがあるといえばそ…

西郡33観音霊場巡礼日誌 三十三番 高尾山文珠寺

1.先ずは文珠寺 高尾山文珠寺は甲斐国誌には「鷹尾山文殊院」と書かれています。発音が同じだとどんどん字を当てるのは昔からありです。というか昔の方がおおらかです。前回訪ねたのは1月1日、元旦ですね。初詣です。といっても、初詣的には同じ地区内に…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十七番 通円山金剛院

平岡は公盆地が一望できます。曽根丘陵の裾はかすんでいます。 富士山がよく見えます。11.1. 1.初冬の穏やかな日 立冬は過ぎましたが、今が一番の紅葉の見頃ではないでしょうか、南アルプス市は。今日は平岡の金剛院を参詣しました。午前11時、日差…

西郡33観音霊場巡礼日誌 南方山円通寺

1.まずは二番の隆厳院の御詠歌について 今日は白根桃源図書館で調べ物をしました。昨日、隆厳院の御詠歌「いつしかや仏のすがたおがむれば東はかねのおやまなりけり」の意味がわかりかねると書いたのですが、「白根町誌」をひもといてみて少しわかりました…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二番その3

4.浅野貫一さん この石柱、浅野さんって・・・御詠歌集に資料提供していた方だよね。桃園の人らしいけどどなたなんでしょうか。 寺社を巡りますと経済原理では説明できない人々の熱情を感じます。お金には換算できない、では、そういうものを超越したとし…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二番金沢山 隆厳院その2

どこに行っても昔の人はこのような石仏を寄進したんですね。安曇野だけではないんですよ。

西郡33観音霊場巡礼日誌 二番 金沢山隆厳院

1.調べている人 最初の回で(不慣れで二回upしたようですが)、白根桃源図書館で観音霊場について調べたと書きましたが、多少詳しく説明していただきます。検索に日ヒットしたのは「全国三十三カ所観音霊場および全国八十八カ所霊場ご詠歌集」と「全国三十…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十九番 塔福山大城寺

1.すっごい大きなお寺? 予備知識なしに伺いますとアレッと思うこともウワッと思うこともありますよね。今回はウワッかな。下の写真は総門かな。 正面が山門でしょう。左にも別の門があります。周囲に人家はないのですが、一直線に延びた参道は百メートル…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十二番 秀厳山龍澤寺

1.記憶 子供の頃、保育園に通っていた頃ですが、わたしたちが「あばばあ」と呼んでいた人がいました。五歳児からは大人なのですが、何か普通の大人とは違う、ちょっと小太りしている、話しかけてもなかなかコミュニケーションが取りづらい人でした。でも、…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十八番 上井山龍泉院

1.初冬の巨摩野 南に向かって歩く。右手には中部横断自動車道の高架橋が延々と延びて巨摩野を横切っている。その向こうには櫛形山がかまぼこ状にのっそりと座る。なるほど櫛の形だ。縦に通る谷筋が櫛の歯を連想させる。鳳凰三山や前衛の山々の向こうに雪を…

西郡33観音霊場巡礼日誌 一番 六角堂

1.始めは六角堂から わたしはウォーキングで自宅から20分ほどの桃園神社まで歩くことがあるのですが、昨年12月、ふとした気まぐれで素直に家に戻らず、遠回りをしてみました。冬にしてはわりと穏やかな日差しだったと記憶しています。道の傍らに「六角…

西郡33観音霊場巡礼日誌 一番 六角堂

1.始めは六角堂から わたしはウォーキングで自宅から20分ほどの桃園神社まで歩くことがあるのですが、昨年12月、ふとした気まぐれで素直に家に戻らず、遠回りをしてみました。冬にしてはわりと穏やかな日差しだったと記憶しています。道の傍らに「六角…

西郡33観音霊場巡礼日誌

ブログに挑戦します。南アルプスを中心とした観音霊場を巡礼して報告したいと思います。