西郡33観音霊場巡礼日誌 三十二番 円通山養春院

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快晴です。

1.南アルプス市 ここ数日冷え込んできてコート、ジャンパーが手放せなくなりました。その分空は抜けるように青い。旧若草町鏡中條の円通山養春院にお参りしました。朝の十時頃です。寒いは寒いが風はなく、冷気がさわやかです。養春院、「甲斐国誌」では養舜院となっています。ご本尊は観音です。

 旧町名を書いたのは、旧増穂町(現富士川町の一部)にある三寺を除いて皆南アルプス市にあるので旧町名を付さないとイメージが(わたし自身に)湧かないからです。合併して南アルプス市が誕生したのは16年前、わたしはこの市名にあまり思い入れはありません。当時公募の投票で一番得票した「南アルプス市」が新市名になったのですが、二位以下の「巨摩野市」「こま野市」「こまの市」などを合計するとはるかに「南アルプス市」を上回り、地元には「巨摩高校」や「巨摩野農協」があったりと「こまの」という響きの方が住民にとってなじみがあったのは確かです。当時カタカナの市名はコザ市沖縄市になって以来なく、そのインパクトを誰かが狙っているのだろうとか、もたもたしていると南アルプスに西側、長野県に市名が取られちゃうぞとかそんな思惑が絡んでいるのかなあとも感じたものです。しかし、確かにインパクトはあるようで、見知らぬ土地に行っても「ああ、あの山梨の。」と相づちを打たれます。まあそれならそれでいいかな。

2.大乗 養春院はコンパクトなお寺で、石の観音様やお地蔵様は見当たりませんでした。「萬霊塔」が立っていました。全ての霊を供養する塔なのでしょう。「大乗」という言葉を思い出しました。自分だけ悟ってもだめなんだよなあ。

 新しい願も込めて、合掌します。

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萬霊塔がありました。観音様やお地蔵様はいませんでした。