篁生の神社巡礼日⑩~氷室神社~

このブログも一年以上休眠状態でした。体調がどうこうとか何かがあったかというわけではなく、単に報告できるような神社に参拝しなかったということですが。 令和4年12月18日、久々に由緒ある神社に詣でました。富士川町平林にある「氷室神 社」です。 1.…

篁生の神社巡礼日⑨~松陰神社~

先日東京に行って参りました。外出制限はやや緩んできたとはいうものの、まだまだコロナの感染が危惧されていて、どうかとも思ったのですが、家族と会う予定もあり意を決して行きました。 行くと欲をかくのでしょう。町中が日常のように流れていくのに促され…

篁生の神社巡礼日⑧~下山の神社その2~

1.2022初詣でその2、天神様 その2で紹介しますが、実際に最初にお参りしたのは天神様です。大庭区にあります。現在の下山は北側の早川と富士川が合流するあたりの河川敷(河原と言っていました)が発展して上沢という大きな区となっていますが、水害…

篁生の神社巡礼日⑦~下山の神社その1~

1.下山の神社 下山は狭隘な山梨南部の河内地方においては、南部・波木井・西島などとともに比較的広い土地を有する場所でした。正確な範囲はわかりませんが、かつては下山荘という荘園があったそうです。「身延町誌」によると、鎌倉初期に甲斐源氏の一族秋…

篁生の神社巡礼日⑥~山縣神社~

1.山県大弐という人 私が通った小学校は身延町立下山小学校といいます。校名は残っていますが、統廃合が進んで、校舎も別の場所に移転して昔の面影はありません。まあ、私が通ったのは半世紀も前のことですが。大きな銀杏が裏手にあって、小高い城跡の丘に…

篁生の神社巡礼日⑤~酒折宮~

1.古蹟を訪ねて 漢詩を勉強しています。古碑・古蹟という題で出された時、山梨にどんな古蹟や古戦場があるだろうかと考えました。意外に少ないのですね。古代から中世にかけては歴史の表舞台に立つことはなかったし、幕末・維新には戦場になったのかもしれ…

篁生の神社巡礼日誌④~武田八幡~

1.山梨に門前町は少ない? 観光というと、名勝地見学、温泉、グルメ、ショッピングなどと合わせて神社仏閣参拝が定番だろう。この神社巡りでは、観光の定番であるような神社は遠慮して、由緒はあるけれどひっそりたたずんでいるような、もしくはしっかりと…

篁生の神社巡礼日誌③~今諏訪神社その2~

1.なぜここまでこだわるのか?上社。 今諏訪という土地は大まかには扇状地に一部であるが、河岸段丘的に丘の上にある。丘の上から釜無川を見おろす感じである。太古の人々は、水難の恐れのない丘の上に集落を構えて河川敷に水田を、丘の上に畑を耕作したの…

篁生の神社巡礼日誌③~今諏訪神社その1~

1.諏訪って国知ってた? 日本史の資料集には「諏訪国」ってないよね。でも、あったんです。721(養老5~731(天平3)年の間だけだけど。信濃国から分離して行政区分になっていたらしい。上総国の安房国みたいな感じでしょうか。でも十年で廃された…

篁生の神社巡礼日誌②~若宮神社(飯野の氏神様)~

1.わが氏神様 十一月のとある穏やかな午後、飯野の若宮八幡神社に参詣した。あまり寒くならないなあ。今年も暖冬かな。「日本の神社100選」という雑誌によると、全国で一番多い神社が八幡信仰の神社だそうだ。7800社以上あるらしい。第一回でレポー…

篁生の神社巡礼日誌①~桃園神社~

1.今度は神社をめぐります ネクタイを締めなくなって、時間に追い立てられる生活から解放されてみると、一日一日が不思議な早さで過ぎていく。焦って焦ってもうこんな時間だっ、ではなくてあれっもう月曜日だ!という感じだ。時間にあらがうことなく生きて…

甲府五山を巡る⑤ 長禅寺

1.ウォーキング 五山巡りは参拝が目的ではありますが、ウォーキングの意味もあります。コロナ以来というかリタイア以来というか、意識しないと体を動かさなくなっています。特に梅雨に入ってから。能成寺に車を駐めて、能成寺、東光寺、長禅寺と回って能成…

甲府五山を巡る④ 東光寺

1.大字になっている寺 東光寺という番地は、三丁目まであるのだから東光寺は大きなお寺なのでしょうね。能成寺も東光寺町にあります。能成寺からは東光寺、長禅寺と徒歩で行くことに決めていました。だから、能成寺の駐車場にこだわっていたのです。 西に…

甲府五山を巡る③ 能成寺

1.外食 甲府夢小路のイタリアンで昼食を済ませて午後の一番目は能成寺です。 コロナ解除後の外食は四度目でした。外食は食べる方も気を遣います。先客がいればなるべく離れた息のかからない席にするとか。お見せの方も、メニューは紙でプリントアウトした…

甲府五山を巡る② 円光院

1.円光如日 和気似春 緑が丘スポーツ公園を後にして、山梨大学の北側の道から武田通りを上り、護国神社、愛宕山少年自然の家方面に折れ、円光院を目指します。自動車でです。途中、山梨大学教育学部(今もそう言っているのかな)の近くで甲府大飯店を見か…

甲府五山を巡る① 法泉寺

1.ひさびさのブログ 西郡観音霊場巡礼が区切りがついてしばらくブログをお休みしていました。もっとも、別のブログで「religionsloveの日記」秋夜長物語などの室町稚児物語の翻訳(翻案?)なんかはやっていましたが、何ともアクセスの少ないブログで、認…

西郡33観音霊場巡礼日誌補遺 十四番 大神山伝嗣院

1.再訪伝嗣院 4月になりました。時間がたっぷりできました。でも、やること、できることがなくなりました。図書館は閉館しているし、カルチャースクールは開講延期だし、コミュニティバスの定期を買ったけれど、乗るとなったらそれは不要不急の外出という…

結願 西郡33観音霊場巡礼日誌 十四番 大神山伝嗣院 

1.結願 最初の巡礼は14か月前のひと月ちょっとで、一日5、6か所巡る弾丸巡礼でした。受験生を抱えていた事情があったのですが。今回は5か月かけました。じっくり行こうと思ったのですが、徒歩ではないし、一回二か所か三か所行きましたので早くも終わ…

西郡33観音霊場巡礼日誌 三十番 田頭観音 十八番 青野山耕雲寺

1.ラス前 手探り状態で始めたこのブログもあと2回で完結する予定です。4月からは時間に余裕ができるので、新しく方言、古典、漢詩でブログが開設出来たらとも思っています。 巡礼はこれで完結しますが、これを契機に仏像、仏教、郷土史にも興味の度合いが…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十五番 平野山広誓院

1.お彼岸の中日 今日はお彼岸の中日、午前中に両親、祖父母、ご先祖様の墓参りを済まして午後の巡礼です。そうそうお昼は国道52号線甲西バイパス沿いにある「素庵」というところに寄りました。古民家風の建物で、自然食の創作料理のお店。もちもちした発…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十六番 金龍山普仙院

1.トタンの雨戸 普仙院は迷いました。寺社で検索するとナビですぐ近くの日蓮宗の寺院に誘導されるからです。思ったのですが、こういうお寺をどう守っていくのかな。トタンの雨戸は私の実家では五十年くらい前はそうでした三十年以上前に差アルミサッシに変…

西郡33観音霊場巡礼日誌 番外編

1.一覧にまとめました 巡礼も残すところあと5か所。自分の中でも以前に書いた記事は忘れていたり、記憶が錯綜したりと混乱しています。そこで自分のために整理しました。ひいては、この記事を読んだ方の(あまりいないとは思うけれど)参考になればと思い…

西郡33観音霊場巡礼日誌 五番 竹隠寺 七番 長沢山千手院

1.見いつけた! 「甲斐国志」で見つからないお寺が一つだけありました。竹隠寺です。「甲斐国志」では、「一○○山○○寺(○○村)」と頭書して説明がつけられているのですが、竹隠寺は見当たらない。資料では「廃寺となり増穂小林郵便局となっている」とあるが…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十三番 法然山源空寺

1.仙人みたいな老人 ここは前回順礼したときに不案内で迷いました。(たぶん浅野さんが確認された地番に該当する住居がなくてナビに反応しなかったからなのかなあと思います。)それでも増穂町のHPを頼りに尋ねました。文化財があるようなのです。 舂米…

西郡33観音霊場巡礼日誌 三番 普門山来光寺

1.その如月の 二月も下旬になりました。行動に優先順位をつけると巡礼は後回しになってしまいます。まあ、フィニッシュを桜の満開のころとして逆算すると急がなくてもいいんじゃないかなと思うところもあります。 西行法師の和歌に「願はくは花の下にて春…

西郡33観音霊場巡礼日誌  二十四番 秋水(永?)山光昌寺

1.山号は? 光昌寺は南アルプス市教育委員会でご提供いただいた資料などでは秋水山ですが「甲斐国志」では秋永山です。どちらでしょうか。漢語林では「秋水」には、澄み切った心という意味がありますが、秋永には固有に意味がないようですから秋水かなと思…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十二番 江徳山隆昌院

1.御詠歌のある寺 「朝日さす夕陽輝くこの御寺庭の柳はさかりなるらん」江原は平坦な地です。朝日も夕陽もさすでしょう。今、柳が顕著な感じはしませんが。「隆」も「昌」意味はも「さかん」ですよね。直接仏の徳をたたえているわけではないのですが、穏や…

西郡33観音霊場巡礼日誌 二十番 長命山法幢院

1.雪曇り このところ重い雲が垂れ込めている時があるのですが、いざ雪かと思うと降らないのですね。小雨?暖冬?今は大寒。暦の上では冬ですが、それは太陽暦。夜と昼の長さではまだ春の長さに達していないのですが、太陰暦でいえば十二月の月はもう籠もっ…

西郡33観音霊場巡礼日誌 十五番 吉田山雲耕院

1.先ずは赤い鳥居 今年の冬は暖かいようですね。お正月も穏やかでした。子供の頃は大掃除でぬれ雑巾で窓を拭くとその先から水分が凍って氷模様を描いていったこともありました。過酷な労働?寒すぎる自然?庶民の子供は普通あかぎれの手をしてました。そう…

西郡33観音霊場巡礼日誌 三十番 長栄山蓮法院

1.令和二年最初の巡礼 穏やかな日差し、久しぶりの巡礼、南アルプス市上今井の蓮法院に訪れました。本尊は阿弥陀様ですね。新春、とはいえ暦の上では冬、それでも温かい風です。久しぶりに訪れるとお地蔵様や観音様がうれしい。新しい観音様を見ると、その…