西郡33観音霊場巡礼日誌 三十番 長栄山蓮法院

 

1.令和二年最初の巡礼 穏やかな日差し、久しぶりの巡礼、南アルプス市上今井の蓮法院に訪れました。本尊は阿弥陀様ですね。新春、とはいえ暦の上では冬、それでも温かい風です。久しぶりに訪れるとお地蔵様や観音様がうれしい。新しい観音様を見ると、その新しさに現在進行形の感動を覚えますが、これとても、何十年もたてば歴史としての感慨が思い浮かばれるのでしょう。f:id:haruniwa2019:20200113162707j:plain

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平和観音とあります。

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 2.御詠歌のある寺です 「六道を予(かね)て巡りて拝むれば蓮の法にて寺は輝く」蓮法院は踏まえてますね。上の句は山号とは関係ないようです。六道とは天上道、人間道、修羅道畜生道、餓鬼道、地獄道の世界の全てでしょうが、もし、詠んだ人が巡った全ての世界だとすれば、「現実の、そして経典に現れる全ての世界を歴訪して、ここに来てみれば、ここにこそ妙法蓮華経の教えは実現されていてお寺は輝いているなあ。」という意味でしょうか。私たちは今人間道を生きているのですが、来世はどの道に生まれ変わるのでしょうか。反社会勢力の人には今現在でも自分たちの境遇を「修羅の道」と比喩する人もいます。でも、そうでない人でも、自分は(望ましい)人にはなりきれないなあ、と思うことはあるのではないでしょうか。この年になってもわたしは日々自分の未熟さを感じています。

 巡礼再開の頃は古い石仏に興味を抱いていましたが、終盤になってみると、最近寄進された仏様にも惹かれるようになりました。「平和観音」って今時ですよね。でもいい! 

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3.初詣 お正月は実家(今は住んでいませんが)に帰ったり、奥さんの実家にあいさつしたりたりと慌ただしい日でした。次いで次男の成人式と、やっと巡礼再開。色々な人に接するとそれぞれに色々なテーマがあるんだなあと思いました。また、観音様に新たにお願いすることが増えました。都会に住む若者(息子世代)は心配だなあ。大人になれよ。俺も未熟だけど。