西郡33観音霊場巡礼日誌 二十七番 通円山金剛院

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平岡は公盆地が一望できます。曽根丘陵の裾はかすんでいます。


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富士山がよく見えます。11.1.

1.初冬の穏やかな日 立冬は過ぎましたが、今が一番の紅葉の見頃ではないでしょうか、南アルプス市は。今日は平岡の金剛院を参詣しました。午前11時、日差しはありさわやかな冷気です。平岡は石垣積みの棚田が美しい景観を見せてくれます。以前ウォーキングしたときは野猿を何匹も見かけました。初夏だったでしょうか。

 甲府盆地が一望でき、景色を独占している気になります。ちっちゃくみえる甲府のビルたち、Nゲージやトミカみたいな線路や自動車道。ジオラマを眺めている気分です。

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2.無住のお寺 金剛院は無住のお寺です。本堂の右側にかつての庫裏だったのでしょうか、朽ちかけた廃屋があります。アレッと思ったのは本堂が北向きに建っているんですね。珍しいんじゃないかな。それと、霊場巡りして思ったのですが、曹洞宗のお寺は賽銭箱があまりないのですが、ここにはありました。神社仏閣に参拝するときわたしなぞはついお賽銭を納めてくなるのですが、賽銭箱がなくて所在ない思いをするので、ここでは心置きなく収めさせていただきました。といっても小銭なのですが。もう一つ、賽銭箱の前になぜか鈴が下がっておりまして、これにもアレッと首をかしげてしまいました。鈴って神社じゃないの?なんか変。鈴降って賽銭投げて、でも二礼二拍手一礼じゃなくて合掌。「南無釈迦牟尼仏

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3.観音様って 金剛院には昭和57年に奉納された石標がありました。側面に「観音妙智力 能救世間苦」(観音の妙なる智力は 能く世間の苦を救う)と書かれています。これは妙法蓮華経の観世音菩薩普門品第二十五の偈文(詩のようなもの)の一部ですが、観音経として独立して経典として扱われてもいます。観音様は菩薩様の一つで現世救済をもたらす存在と考えられているようです。まあわたしもそう信じて巡礼しているのですが。ここにも多くの観音様が奉納されています。

 隣にあるのは龍徳山雨法寺。住職さんがいらっしゃるお寺です。どうして同宗のお寺が隣接しているのでしょう。「甲斐国誌」には「両法寺」と書いてありました。甲斐国誌が間違ったのか、翻刻したとき間違えたのか。 

 

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ここにも多くの観音様

 

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お隣の龍徳山雨法寺。同じ曹洞宗甲斐国誌では「両法寺」誤植?